ハモグリガ(葉潜り蛾)というガの幼虫が葉の中に入っています。
葉に現れる独特の模様から「エカキムシ(絵描き虫)」と呼ばれることもあります。
グニャグニャとした不思議な模様は葉の中に入っている幼虫が葉を食べ進んだ痕です。
ハモグリガは何種類かいますが、これはミカンに寄生しているのでミカンハモグリガという種類です。
また、同じような被害を出す虫にハモグリバエ(葉潜り蠅)もいます。
駆除・対策方法はどちらも同じになります。
駆除:ハモグリガが入っている葉を取って処分してください。
十分に成長し、葉がたくさんある木であれば葉を取れば対処できますが、大量に寄生された場合や葉の枚数が少ない幼木の時などは致命的なダメージとなることがあります。また、葉以外に果実にも入り込むことがあります。その場合、果実の表面に同じような模様が見られます。
葉が少ない場合は幼虫はだいたいグニャグニャ模様の先端あたりにいるので針などで刺して駆除するようにします。
薬剤を使用する場合は、葉の中に入っている幼虫には直接薬剤はかからないので浸透性のあるものを使用します。
予防:幼虫は柔らかい新しい葉や新しい茎に入ることがほとんどですので、新芽が出る時期に薬剤を散布し、卵を産み付けられないようにします。
葉に入られ、食害の期間が長いほど成長が阻害されてしまうので、よく観察して早期に発見するようにしてください。
薬剤を散布する時は取扱説明をよく読むようにしてください。
特にミカンやモモ・カキなど、果実を食べる予定の方は薬剤をまく時期に十分に注意してくださいね。