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展示エリア

森林の世界へようこそ

ここでは植物たちのチカラを感じることができます。
広大な自然の中で青空に向かってのびやかに生育する姿。
新緑の若葉や花々をつけるため、根をしっかりと地面に伸ばすさま。また時には風雪に耐え忍ぶ姿を目にすることもあります。
たくましい樹木の息吹を見て、感動し、癒されてください。

展示館前広場 ”セコイアが森林へ誘う”

植物園のメインエントランスとして、森林を最初に感じるシンボルゾーンです。
セコイアメスギやメタセコイア、カツラなど木立が美しい樹木が皆様をお迎えします。
林床には冬に凍るシモバシラや休憩所の裏にはロックガーデンで春を感じることができます。
主な樹種・・・セコイアメスギ、メタセコイア、ラクウショウ、カツラ、フウ、ユサン
草本類・・・シモバシラ、エビネ、キチジョウソウ、キツネノカミソリ
ロックガーデン・・・ユキワリイチゲ、カタクリ、フクジュソウ、カンアオイなど

森林展示館

2000年という生命力を感じ、その歴史を見ることができるジャイアントセコイア(セコイアオスギ)の輪切りをはじめ、1階では森林といきもののつながりをジオラマにした「森林生態系-いきもののつながり-」、森林と人との関わりをテーマしたパネル展示、森林にまつわる本に親しめる図書コーナーなどがあり、壁面や床面に園内発生材を使うなど、SDGsに沿った環境学習の場として、みなさんが森林や自然に憩い・楽しみ・学ぶことができる空間をお楽しみいただけます。2階には企画展を行う展示コーナーや講座などで利用する研修室があります。
主な施設・・・森林展示コーナー(1階)、企画展示コーナー(2階)、インフォメーション(1階)、トイレ(1階、子供用、多目的トイレあり)

長谷池 ”森林植物園随一の景勝地”

新緑の初春のツツジ類、夏のスイレンなどの水草類、秋には紅葉のメインフォトスポットになります。
池の淵には気根が珍しいラクウショウや紅葉の彩りが美しいハナノキ、イロハモミジなどが池面に映りこみます。
白や桃色のスイレン、黄色のアサザやヒメコウホネはじめ、湿地で見られるハンゲショウは夏の風物詩でもあります。
森の売店みちくさテラス「パーチ」(限定営業)では、弓削牧場特性のソフトクリームはじめ、ドイツパンを使ったトーストなど、緑に囲まれてくつろげる場所です。
※森の売店みちくさテラス「パーチ」の営業日:こちらをご確認ください。
・主な樹種・・・ラクウショウ、スイショウ、イロハモミジ、ハナノキ

長谷池 芝生広場

長谷池周辺になだらかな斜面をいかした開放的な芝生広場があり、遠足で来られた子どもたちやピクニックの家族連れが芝生の上でくつろがれています。
春にはソメイヨシノなどサクラを見てお花見をしたり、秋には紅葉が楽しめます。
またコンサートなども開催し、にぎわいの場所でもあります。
主な樹種・・・ソメイヨシノ、ヤマザクラ、イロハモミジ、ハナノキ、アキニレ

もみじ坂

長谷池に隣接し、紅葉したカエデ類の林床を歩くことができるもみじ坂は緑の残るアカマツなどとの対比が美しい森林植物園ならではの景色が見られる場所です。
主な樹種・・・イロハモミジ、ウリハダカエデ、ウリカエデ、タカノツメ

あじさい坂 ”六甲ブルーの径”

植物園のシンボルのひとつでもあるアジサイが両サイドに植えられています。
初夏にはブルーの花がこぼれんばかりに咲き誇り、秋には真紅のモミジがトンネルをつくります。
主な樹種・・・ヒメアジサイ、イロハモミジ、サルスベリ、キンモクセイ、ヤブツバキ、コバノミツバツツジ、ヤブラン(草本類)、サザンカ、オオバマンサク

あじさい園 ”森の中のアジサイ”

神戸市民の花「あじさい」を楽しむエリアです。幻の花といわれた六甲の名花シチダンカなどのヤマアジサイや日本北部の雪深い地域に分布するエゾアジサイ、日本の太平洋沿岸部に見られるガクアジサイ、8月頃に咲き始めるタマアジサイなど、様々なアジサイを見ることができます。
主な樹種・・・タマアジサイ、ヤマアジサイ、エゾアジサイ、ガクアジサイ、ホンアジサイ、コガクウツギ、シチダンカ(ヤマアジサイ系)、ベニガク(ヤマアジサイ系)、サザンカ(神戸市民の木)、クロヒメ(ヤマアジサイ系)、コアジサイ、ノリウツギ

アナベルの丘 ”森の中に広がるアナベルの海”

多目的広場周辺に市民参加で植栽し、つくり続けてきた「アナベルの丘」。一面に白い花が咲き誇るエリアは初夏の人気スポットです。
主な樹種・・・アナベル、メタセコイア、ケヤキ

西洋あじさい園 ”コニファーと組み合わせた西洋庭園”

セイヨウアジサイは、日本や中国など東アジアから導入されたアジサイがヨーロッパで品種改良され、日本に持ち込まれた品種のグループです。華やかなてまり咲きのアジサイを約1000株植えています。他にもアメリカや中国原産のアジサイなども植えています。
主な樹種・・・アナベル、アスペラ、アルボレスケンス、イマキュラータ、ヴィブレイ、カシワバアジサイ、セイヨウアジサイ系、ガクアジサイ系、他

つつじ・しゃくなげ園 ”秘密の花園”

日本原産のツツジ・シャクナゲ約25種が春を彩ります。
山の起伏をいかした明るい雑木林のツツジ類、ヒノキの林床に陰陽の景色をもたらすシャクナゲなど森林植物園ならではの景色をみることができます。
主な樹種・・・コバノミツバツツジ、ツクシシャクナゲ、コアジサイ、シロバナウンゼンツツジ、カタクリ(草本類、4月頃開花)

見本園 ”樹木を見る・知る・学ぶ”

植物園の主要な樹木のうち針葉樹(約90種)と常緑広葉樹(約100種)が学べる見本園です。
比較しやすいように科別に植栽しており、樹形や葉、幹などから同定することができます。
主な樹種・・・コウヨウザン、スギ、セコイアメスギ、ゴヨウマツ、ヒマラヤゴヨウ、リキダマツ、ナギ、アカエゾマツ、ハクショウ、ダイオウショウ、エキナータマツ、テーダマツ、ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、モミ、ツガ、メタセコイア、コウヤマキ、リンボク、モチノキ、シキミ、マルバノキ、スダジイ、シリブカカシ、ウラジロガシ、マテバシイ、アラカシ、カシワ、ツクバネガシ、クスノキ、ムラサキイヌグス、ツクシイヌツゲ、サルスベリ、テンダイウヤク、イヌツゲ、ヤブニッケイ、シロダモ、シャリンバイ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、キンモクセイ、ギンモクセイ、セイヨウヒイラギ、シナヒイラギ、クロキ、ナンテン、シロナンテン、クチナシ、サンゴジュ、サカキ、ツバキ類、ナギイカダ、タラヨウ、モチノキ、ユズリハ、ツゲ、シナノキ、イチョウ、カンレンボク、タブノキ

さくら園 ”日本人の心のふるさと”

山に囲まれたお花見ゾーンです。山の起伏や遠景をいかし、街ではみられない景色です。
シンボル的なシダレベニザクラをはじめ、ヤマザクラやオオシマザクラ、エドヒガンやソメイヨシノも見られます。
またエリア内には、秋草を中心とした草原性植物もあり、秋のお花見も楽しめます。
主な樹種・・・ヤマザクラ、オオヤマザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、エドヒガン、ベニシダレザクラ、ヤエベニシダレザクラ、ジュウガツザクラ、ササベザクラ、ナシ
草本類・・・ミヤギノハギ、マルバハギ、オミナエシ、キキョウ、フジバカマ、ナンバンギセル、ヒヨドリバナ、アキノタムラソウ、ツリガネニンジン、ノコンギク、カリガネソウ、ウツボグサ、ゲンノショウコ、ノウルシ、アキカラマツ、ワレモコウ、シラヤマギク、イヌハギなど

日本産樹林区 照葉樹林区 ”照葉の森”

照葉樹林の構成樹種を展示植栽しています。
光が遮られ林床が薄暗いマテバシイを中心としたエリアと明るく落葉広葉樹との複層林を形成しているシラカシを中心としたエリアがあります。
主な樹種・・・〔カシ類〕シラカシ、アラカシ、マテバシイ、アカガシ、スダジイ、シリブカガシ、イチイガシ、ツブラジイ、〔他〕カクレミノ、ユズリハ、モチノキ、ソヨゴ、ホソバタブ、オオカナメモチ、ハマビワ

日本産樹林区 北日本区 シラカンバ林

日本産樹林区には北日本に分布している樹木を展示植栽しています。
シラカンバは高原のシンボルとして誰もが知る存在。他にも、春に雲が浮かんでいるように見える白い花を咲かせるハクウンボクもご覧いただけます。
主な樹種・・・シラカンバ、ハクウンボク、イヌシデ、カラマツ、ナナカマド

日本産樹林区 北日本区 ウラジロモミ・アカエゾマツ林

日本産樹林区には北日本に分布している樹木を展示植栽しています。
針葉樹である端正な円錐形を見せるウラジロモミやアカエゾマツ、アオトドマツや落葉樹のナナカマドが見られます
主な樹種・・・ウラジロモミ、アカエゾマツ、ナナカマド、アオトドマツ

日本産樹林区 北日本区 カラマツ林

日本産樹林区には北日本に分布している樹木を展示植栽しています。
落葉針葉樹であるカラマツの林。早春の芽吹きは黄緑色で春を感じます。
主な樹種・・・カラマツ、ウラジロモミ、アカエゾマツ、レンギョウ属

日本産樹林区 日本針葉樹林区 スギ林

日本原産の主な針葉樹を樹林で展示植栽しています。
スギは古くから建築材料として利用され、人工林として植栽されてきました。また林床はフィトンチッドを感じる森林浴の場でもあります。
主な樹種・・・スギ、ジンダイスギ、モミ

日本産樹林区 日本針葉樹林区 ヒノキ林

日本原産の主な針葉樹を樹林で展示植栽しています。
日本の建築材料である木曽五木(ヒノキ、コウヤマキ、アスナロ、ネズコ、サワラ)の一つであるヒノキを植栽しています。
ヒノキは建築材料としてはもちろん、抗菌作用をもつ材は寿司の飯台や風呂などに利用され、林床はフィトンチッドを感じる森林浴の場でもあります。
主な樹種・・・ヒノキ

日本産樹林区 日本針葉樹林区 コウヤマキ林

日本原産の主な針葉樹を樹林で展示植栽しています。
ここは高野六木(高野山寺院の建築用材として特に重要な樹木)の主木であるコウヤマキの林です。
※参考 高野六木・・・スギ、ヒノキ、コウヤマキ、アカマツ、モミ、ツガ
貴重である建築材料として利用されるのをはじめ、枝葉は仏花としても利用され、よい香りの成分、精油の材料としても利用されます。
主な樹種・・・コウヤマキ、コメツガ

日本産樹林区 日本針葉樹林区 モミ・ツガ林

モミやツガはいずれも日本に自生するマツ科の常緑針葉樹で、建築材料や庭木などにも利用されます。クリスマスツリーのように樹形が美しく整います。
主な樹種・・・モミ、ツガ、ネズコ、トガサワラ、アスナロ

アジア区 ”東アジアの森林”

日本でも多く栽培されてきたアジア原産の樹木のエリアです。
中国大陸のキササゲ、シナアブラギリ、朝鮮半島のチョウセンゴヨウ、チョウセンモミ、チョウセンカラマツ、台湾のベニヒ、タイワンスギなどが植栽されています。春にはサンシュユ、チョウセンレンギョウ、サンザシなどの花が見られます。
また世界三大美木のひとつと言われるヒマラヤスギも見られます。ヒマラヤスギの球果はシダーローズと言われ、バラの花に似ており、クラフトなどに利用されます。※当園は採取禁止です。
※参考:世界三大美木・・・ヒマラヤスギ、コウヤマキ、アロウカリア・アロウカナ

主な樹種・・・チョウセンゴヨウ、チョウセンモミ、チョウセンカラマツ、ベニヒ、タイワンスギ、ショウナンボク、オオイトスギ、カシミールイトスギ、ヒマラヤスギ、コノテガシワ、セイヨウバクチノキ、オオカナメモチ、シナアブラギリ、キササゲ、フウ、カシワ、ヒメガシワ、チャンチン、チャンチンモドキ、サンシュユ、リキュウバイ、チョウセンレンギョウ、サンザシ

アジア区 メタセコイア林 ”生きた化石・メタセコイア”

1939年に日本の三木茂博士が日本で化石を発見し、命名されたメタセコイア。後に中国で見つかったことから「生きた化石」とも言われます。
その発見されたメタセコイアから種子をアメリカのチェイニー博士が持ち帰り育てた苗木が1950年に日本にも送られ、その中の3本がメタセコイア林の中に存在しています。
主な樹種・・・メタセコイア

アジア区 コウヨウザン林

日本でも栽培されてきた多くのアジア原産の樹木のエリアです。
中国原産の常緑針葉樹であるコウヨウザンは優れた建築材料として中国では広く使用されてきました。生長が早く、また萌芽更新する樹木として日本でも林業分野で注目されています。
主な樹種・・・コウヨウザン、トウジュロ、サルスベリ、シマサルスベリ、チャノキ

北アメリカ区 ”天空に一番近い樹木”

ダイオウマツやテーダマツ、ユリノキ、モミジバフウをはじめ北アメリカ原産の樹木を展示しています。
その中でも世界で一番背が高くなると言われているセコイアメスギは分厚い樹皮(コルク層)が特徴的で、当園でもランドマークとなっています。
主な樹種・・・ダイオウマツ、セコイアメスギ、ユリノキ、アメリカフウ、ローソンヒノキ、ダグラスモミ、テーダマツ、アリゾナイトスギ、バージニアザクラ、ハナミズキ、クロバナロウバイ、アメリカニレ、アメリカエノキ、タイサンボク、ニオイヒバ

ヨーロッパ区 ”黒い森(シュヴァルツヴァルト)”

ドイツなどで植林されているヨーロッパトウヒ林は林床が暗く、遠目に見ても黒く見えるため黒い森(シュヴァルツヴァルト)と言われています。
当園でも、ヨーロッパトウヒ林の林床は暗いですが、樹形はクリスマスツリーに利用される美しい樹木です。
主な樹種・・・ヨーロッパトウヒ、イタリアンサイプレス
他樹種・・・セルビアトウヒ、フユボダイジュ、セイヨウサンザシ、ヨーロッパブナ、ヨーロッパナラ、スモークツリー、イチゴノキ、セイヨウハルニレ、セイヨウトチノキ、ライラック、ゲッケイジュ

外国産針葉樹見本園

本園の設立当初より外国産の針葉樹を中心に育苗、植栽展示しています。
主な樹種・・・二オイヒバ、アメリカネズコ、セコイアメスギ、ローソンヒノキ、ヨーロッパトウヒ、ヨーロッパイチイ、ストローブマツ、モントレーサイプレス、アリゾナイトスギ、イタリアサイプレス、シダレイトスギ

国際親善の森 シアトルの森 ”夢見る北米の森”

神戸・シアトル姉妹都市提携15周年を記念し、1972年(昭和47年)から整備され、面積約2.5haにログハウスの休憩所や北アメリカ原産の樹木、セコイアメスギやダイオウマツ、モミジバフウなど約40種類を植樹しています。
トーテムポールはシアトル市から寄贈され、テーマは「海の灰色熊」です。
3,000m2ある気持ちのいい芝生広場ではヨガの教室や家族連れがピクニックを楽しまれています。
主な樹種・・・モミジバフウ、ユリノキ、セコイアメスギ、ダグラスモミ、ニオイヒバ、タイサンボク、アメリカカラマツ、アメリカキササゲ、バージニアザクラ、ダイセキナン、スズランノキ、ダイオウマツ、ローゾンヒノキ、カルミア

国際親善の森 天津の森 ”桃源郷”

中国天津市と神戸市の友好都市提携10周年を記念し、1983年(昭和58年)に起工。水成岩と花崗岩を組み合わせた「友好の碑」や彫刻が設置されています。
中国原産の樹木、シダレエンジュ、モモ、ロウバイ、背景にはメタセコイアなどを植栽し、深山幽谷の世界をつくっています。
主な樹種・・・ウメ、ハナモモ、シダレエンジュ、オウバイ、ハンカチノキ、メタセコイア、カイノキ(雌雄)、カンレンボク、ロウバイ、ソシンロウバイ、ナンキンハゼ、キササゲ、コウヨウザン、シダレヤナギ、モクゲンジ、シナサワグルミ、ゴシュユ、トチュウ、シナユリノキ、シナアブラギリ、シーボルトノキ、シナカエデ

国際親善の森 ブリスベーンの森 ”南半球の植物に思いをはせる”

神戸・ブリスベーン姉妹都市提携(1985年締結)と市政100周年を記念し、モニュメント施設として高床式の休憩所の設置やユーカリやブラシノキなどのオーストラリア原産の樹木を植栽しています。
特にウォレマイパインは、裸子植物ナンヨウスギ科の仲間の一つで、これらの仲間は、恐竜が闊歩する中生代ジュラ紀(2億年前~1億4600万年前)には、現在とほぼ同じ姿で多く繁栄したと言われており、生きた化石とも言われています。
主な樹種・・・ユーカリ類、キンポウジュ(ブラッシノキ)、ウォレマイパイン

国際親善の森 リガの森 ”北欧の森”

ラトビア共和国・リガ市と神戸市の姉妹都市提携10周年を記念し、1985年(昭和60年)に起工。モニュメント施設として彫刻や休憩所を設置。
フユボダイジュ、ナツボダイジュ、ヨーロッパハンノキなど、北欧原産の樹木を植栽しています。
フユボダイジュなどは一般にリンデンという名称で呼ばれ、ヨーロッパでは、古くから‟千の用途を持つ樹“として、ハーブティーをはじめ、建築家具材料に使われている有名な樹です。
主な樹種・・・フユボダイジュ、ヨーロッパハンノキ、ヨーロッパナラ

メタセコイア並木 ”ドラマチックな風景”

多目的広場へ向かう園路に「メタセコイア並木」があります。新緑をはじめ、紅葉の時期に合わせて行われるライトアップなど、フォトスポットとして人気があります。
主な樹種・・・メタセコイア、コグマザサ、ビンカミノール、キンモクセイ

多目的広場・ぼうけんの丘・ちびっこ広場 ”遊び楽しむレクリエーションゾーン”

スポーツやイベントなど体を動かして楽しむゾーンとして、昭和60~61年にかけて都市公園として整備した区域です。
広々とした芝生広場(約3ha)には大型遊具や小さいお子様向けの遊具などもあり、夏にはポップアップ式テントを利用し、家族連れで過ごされています。
周辺には記念で植えられたサクラ(孫桜)やアナベルの花で埋め尽くされるアナベルの丘もあります。
主な樹種・・・クヌギ、シラカシ、コナラ、ケヤキ、マテバシイ、ヒマラヤスギ、メタセコイア、サクラ類、ドウダンツツジ、アナベル

香りの丘 ”香りのお花畑”

香りのする植物を中心に植樹された場所です。立派な休憩所やなだらかな芝生の斜面でゆっくりくつろいでいただけます。
主な樹種・・・キンモクセイ、ジンチョウゲ、ムクゲ、ライラック、キソケイ、セイヨウニンジンボク、オウバイ、クチナシ、タイサンボク

薬樹園 ”メディカルハーブガーデン”

なじみのある樹木から、海外の植物園から送られ、育てた樹木まで約50種類以上、薬効のある樹木を植栽展示しています。
主な樹種・・・ネムノキ、ムラサキシキブ、ウメ、トチュウ、コブシ、クスノキ、ロウバイ、ムクロジ、フランスカイガンショウ、シダレエンジュ、イチイ、カイノキ、アメリカキササゲ、キンモクセイ、ゴシュユ、ネズミモチ、アカメガシワ、ノイバラ、クチナシ、ナンテン、キハダ、ツルマサキ、クロモジ、エゾユズリハ、アオキ、アカマツ、ヤツデ、サンザシ、ナツメ、ダイオオウグミ、アンズ、ムクノキ、ビワ、ロウバイ、ニシキギ、クコ、ザクロ、スモモ、キササゲ、オニグルミ、他

西門周辺 ”森林植物園の歴史”

昭和15年(1940年)に紀元2,600年を記念すべき神戸市の事業として森林植物園を計画。「自然を最高度に活用し、植栽型も単に従来の見本園的形態を取らず、植物生態学の原理に則り、植物本然の形姿聚落を採らせる。」との主旨により同年2月11日に起工式が行われました。
その後、昭和32年(1957年)8月18日に有料植物園として開園し、現在の西門が正門として使われていました。
周辺のイチイ林は開園時「一位」になるようにと縁起を担ぎ、入口の一番手前に植栽されています。その他紅白のサザンカや自然形のスイリュウヒバ、紅葉のきれいなイロハモミジやオオモミジなどが見られます。
主な樹種・・・イチイ、スイリュウヒバ、サザンカ、キャラボク、イロハモミジ、オオモミジ、カツラ、ケヤキ

ナツツバキ林 ”夏の風情 落花の景”

夏の花木、ナツツバキは別名シャラノキとも言われます。白い清楚な花が落花する景色も夏の風情です。滑らかで美しい幹肌(樹皮)も魅力です。
隣接しているカツラの林は、春の新葉が美しく、秋には葉が黄葉し、落葉時には、いい香りが漂います。
主な樹種・・・ナツツバキ(シャラノキ)、ヒメシャラ、カツラ

トチノキ谷 ”明治の森”

トチノキと明治生まれの方たちが記念樹として植樹されたヒノキ、そして自生のコナラが存在する混交林「温帯の森樹林区」です。
大きな葉が特徴的なトチノキの林床は過ごしやすく、大きな実は‟とちもち“に利用されることで有名です。
主な樹種・・・ヒノキ、トチノキ、ムクロジ、アスナロ、シナノキ、ヘラノキ、サワラ、キハダ

旧どんぐり林 ”落ち葉の森”

コナラを中心としてどんぐりのなる樹木が植えられた「どんぐり林」ですが、カシノナガキクイムシの害を受け、コナラがなくなってしまいました。その代わりにイロハモミジなど小さな雑木林の中にベンチが点在する空間となっています。
主な樹種・・・コナラ、イロハモミジ

香りの道 ”花木香る径”

広大な園内の外周回遊路で、香りのある中高木を中心にイイギリ、ホオノキ、オガタマノキ、キンモクセイなどを園路際に植栽しています。
摩耶山方面の山々を見ながら、野鳥の観察にも適した場所です。
主な樹種・・・エゴノキ、サンシュユ、ヤマボウシ、カイドウ、サルスベリ、モッコク、アオギリ、ホオノキ、キンモクセイ、ギンモクセイ、オオシマザクラ、キリ、カリン、コブシ、イイギリ

思い出の森・少年の山ゾーン

1970年(昭和45年)から4年かけてヒノキ、モミ、シラカシ、イロハモミジなどを市民参加で植樹した「思い出の森」と1971年(昭和46年)に小、中学校の教科書に出てくる樹木を主に森として整備された「少年の山」があります。
明るい林間、鳥の鳴き声、動物の気配も感じることができます。
遠く、大阪湾を望むことができる展望台もあります。
主な樹種・・・ヒノキ、モミ、シラカシ、イロハモミジ(思い出の森)
カラマツ他14種類(少年の山)
※ナラ枯れ等により落枝が断続的に発生しているため、一部エリアの通行ができません。詳しくはこちら

山田道(自然観察路) ”歴史の道”

森林植物園ができる以前から通っていた歴史の道。
身近にハイキング気分を味われるルートで、季節ごとに景色を楽しみながら散策していただけます。
また、園内の南端には、大阪湾や大阪泉南の山々などを望むことができる展望台もあります。

野鳥の森ゾーン ”鳥のさえずり”

砂防ダムを利用した人工池を中心にしたゾーン。東門まで水の流れがある渓流沿いのルートも楽しめます。
主な樹種・・・トチノキ、イロハモミジ、オオモミジ
主な鳥類・・・カワセミ

東門までのゾーン

長谷池から東門へ向かうルートは渓流沿いです。ところどころ川を渡りながら歩く道は他のルートとは違う魅力があります。
東門を抜けると生田川上流と合流し、摩耶山や布引方面に行くハイキングコースとなります。

カモシカ園 ”特別天然記念物ニホンカモシカがいる風景”

特別天然記念物でもあるニホンカモシカを神戸市立王子動物園と共同飼育で保護および繁殖に取り組んでいます。ニホンカモシカは本州、四国、九州の山岳地帯に生息するウシ科の日本固有種で、現在その数は減っており貴重な動物となっています。
生息地と似た静かな飼育環境とともに、エサとなる枝葉を園内で採取し給餌しています。
現在、四国産が3頭で皆さまをお待ちしています。

さくら園及び園路沿い 秋草の小径

身近な草本でもあった秋の七草はじめ、道端に生える草本類は私たちの目を和ませてくれます。
さくら園を中心に園路沿いなどでも観察することができます。
主な草本類・・・カワラナデシコ、ウツボグサ、ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、キンミズヒキ、ワレモコウ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ、ハギ類、キク類、アキカラマツ、シラヤマギク

青葉トンネル ”神秘の世界”

昭和47年に園内周遊のために築造されたトンネル。静かで冷涼な空間は夏の避暑地でもあります。
現在、季節ごとにライトアップし、色彩も楽しんでいただいています。

学習の森ゾーン ”貴重な動植物のサンクチュアリ”

昭和16年(1941)教育委員会の「教育植物園」として開園したあと、昭和59年(1984)森林植物園に統合されました。
現在、無料区域で地域の方々の散策の場所となっていますが、動植物の貴重なサンクチュアリ空間でもあります。